幻想的なシンセ・サウンドを追加
次に、即興で上ものをいくつか加えてみたいと思います。まずは[Craters]というパッチ。このAPシンセシスによる音色は、元になるウェーブ・フォームにオーボエを使い、フレーズ・モデル(奏法のモデリング)にサックスを使用した全く新しい音色です。また、深みのあるリバーブも特長のひとつです。ハイファイで澄んだ音色は、どんなインスト曲にもはまりが良さそうですね。
 
[Craters]
 
そして、もうひとつ幻想的でアンビエントなパッチ[Landscape]を重ねてみます。この音色、どことなくボコーダー的な響きがあることに気がつきませんか? オシレーターのPCMで選ばれた音色名に「VP-330SAW」と出ていますので、もしかしたらVP-330からサンプリングされているかもしれませんね。
 
 
 
 
 
[Landscape]
フレーズ・ループで変化をプラス
 
次に重ねるのは、リズム的な構成音です。この[Bassoon Lead]というパッチは、PCMのBassoonとアナログのSAW波からなるとても強い音色ですが、一番のポイントはTVFで選ばれている「TB-FILTER」の効果でしょう。これにより、クセの強いTB-303のような音色が生まれているのです。
 
 
 
 
 
[Bassoon Lead]
 
さらに、疾走感を強調するようなフレーズ音色を足してみます。この[Kiss my GT]の音色は、フェイズするシンセ・パッドの上に、TB-303のような音色とアルペジオによるフレーズが乗ってくる、多重構造のパッチです。さらにステップ・モジュレーターにより、時間的な流れに沿ったフリケンシーへの変調をしているため、変化に富んだ飽きの来ないフレーズ・ループを出しているんですね。
 
 
 
 
 
 
 
 
[Kiss my GT]
 
さて、いろいろなプリセット音色のみを使ってDAWに録音してみましたので、まとめたラフ・ミックスを最後に聴いてみましょう。

 
いかがでしたでしょうか。2回に渡りプリセット音色を聴いていただきましたが、幻想的で奥行きのある音色から、時間変化に富んだ動きのある音色まで、V-Synth GTがいかに広い範囲の音色作りを可能としているかがお分かりになったのではないでしょうか。次号以降では、さらにGTの内部を深く掘り下げ、さまざまな音作りに挑戦してみたいと思います。



   
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