[Sound03]

次は、[Sound03]を聴いてみましょう。ローランド伝統のアルペジエーターとコードメモリーを使用し、指一本でフレーズを自動演奏してくれる音色パッチを作ってみました。また、インサーションエフェクトの中で私が最も面白いと思ったタイムとフィードバックを、インセンシティー・ツマミで積極的に操作できるレゾナンス・ディレイをかけてみました。

アルペジエーター(分散和音)で演奏する際に、音のキレが良くなるようにあまりクセの無い音色を作ってみましょう。まずは「OSC1」でパルス波を選びます。そして次に「OSC2」でも同じパルス波を選びますが、ここで「PITCH」の「COARSE」を7分目くらいに上げ、「OSC1」と5度の音程差を付けます。こうする事によって単音演奏時でも、つねに5度ずれた和音の平行移動ができ、音に厚みが出ます(図7)。(ここではあくまで[Sound03]をシミュレートするものであり、音色や音質は読者の皆さんのお好みで制作されると良いでしょう)
 
   
  フィルターエンベロープとアンプエンベロープでは、よりタイトにする為にディケイタイムを短めに設定します(図8)。  
       
  次に「CHORD」ボタンを押し、赤く点灯させます(図9)。ここで鍵盤を1音押してみると、指一本で和音を演奏することができます。現在は「11.a(アルペジオの11番)」というプリセットの和音構成のものが呼び出されていますが、ユーザー自身で作った和音構成を沢山メモリーすることもできます。そして次に(図9)の右側に位置する「ARPEGGIATOR」セクションの「ON」ボタンを押して赤く点灯させます。そしてもう一度指一本で鍵盤を演奏してみてください、先程の「コード」を次々に分散しながら1音ずつ演奏していきます。もちろんこの「ARPEGGIATOR」も「CHORDメモリー」と同様にユーザー自身が自由にパターンを組むことができます。  


ここでアルペジオのスピード調整をしてみましょう。図9の右下に見える「TAP」ボタンを一度押すと右側のインジケーターに現在のスピード(BPM)が表示されますので、「VALUE」ボタンを使い任意のスピードに調整します。この時インジケーター右上の「EXIT」ボタンを押すと、更に小数点以下のスピードの調節が可能ですのでシビアなシンクも容易にできます。もちろん、外部からのシンクも簡単にできます。

BPMにふれた所で、「LFO」の「RATE」を現在のBPMに合わせる技を御紹介しましょう。わかりやすいように「PAN」を使います。ビートに合わせて定期的に左右に音が動く設定です。先ずは「LFO」セクションの「DESTINATION」にて「PAN」を選び、「DEPTH」を右いっぱいに回します。そして、図10の「BPM SYNC」ボタンを押し赤く点灯させると「RATE」ツマミの操作は無効になり、代わりに「BEAT/CYCLE」で選んだ「8」「4」「2」「1」「1/2」「1/3」「1/4」というタイミングにあわせて動き(発音)ます。このパッチの場合、BPMと同期し、交互に音がパンニングされます。

最終仕上げは、インサーションエフェクトで「rdl(レゾナンス・ディレイ)」をかけてみましょう。「INS-FX」ボタンを押し、右側のツマミを「TYPE」に合わせ、「rdl」をセレクト。後は演奏しながら「INTENSITY」ツマミをグルグル回してみましょう。



いかがでしたでしょうか。今回は、わりと飛び道具的な例題を基に、SH-32の応用技術を勉強しました。これを参考に、読者の皆さんも自然界には有り得ない「聴いたことの無い」ような音作りを楽しんでくださいね! 次回はいよいよ内蔵リズム音源の検証とアンサンブルに挑戦です。



   
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