Profile: 助教授(齋藤久師/さいとう ひさし)
91年ビクターエンターテインメントより日本初のテクノユニット『ガルトデップ』でデビュー。ユニット休止後、さまざまなクラブ系ユニットに参加し海外でのディストリビュートも積極的に行う。1996年よりステージ衣装から機材など全てを完璧に模したYMOの完全コピーバンド『Yセツ王』として活動。リアルタイムにYMOを体験した熱心な固定ファンのみならず、YMOのライブを見たことのない若いファンをも獲得している。MOVE(avex)のサポートとしてのライブへの参加や、雑誌などでのレビュー執筆など多方面で活躍している。



皆様こんにちは。残暑もきびしい中、いかがお過ごしでしょうか? 私は今月やっとかねてから探していた「防音設備」の部屋を見つけ、引っ越し作業に追われています。引っ越し業者もウチの機材を見るやいなや、ものすごく嫌がっておられました(笑)。引っ越しとあい重なってメインで使用していたデスクトップ型powermacG4からノートタイプのpowerbookG4への乗り換えをしました。しかし! 前のmacで作業が途中だったセッションを新macに移植する作業が思いのほか大変なことになってしまっており、脳みそがオーバーヒート寸前です。皆様もセッション途中のパソコン移行には十分注意しましょう。


SH-32
さて、いよいよ今回は実際にSH-32に触れて、このシンセサイザーの魅力をもう一歩踏み込んで探っていきましょう。


まず一番最初に驚くのがこれだけの多機能、操作性に特化しているにも関わらずボディーが非常にコンパクトにまとまっている点です。日本の住宅事情を考えるとここまでの小型化は最もありがたいポイントといえるでしょう。最近は私もデスクトップにSH-32、ノートPCのみの構成セッティングがほどこされています(01)。驚いたことに、このセットでたいていの仕事がストレス無く行えております。

余談ですが、SH-32にはMIDIアウトがついており、パネル下方の簡易鍵盤(02)で外部音源を鳴らすことができます。つまりMIDIシーケンサーなどに接続すれば打ち込みもできてしまうのです。



次に基本機能の説明をしたいと思いますが、その全てに触れるとなると本が1冊書けてしまうくらい膨大になりそうなので、今回は私が最も気に入っている点をいくつかかいつまんでご説明いたしましょう。

基本波形が7グループあり、そこから更に合計67種類もの波形をアサインできるようになっており、2つのオシレーターを自由な組み合わせで使用することが可能です。ゴージャスで分厚いものから細く繊細な音色まで、世界中の往年の銘器といわれるアナログシンセ波形の原形を全て備えていると言っても過言ではないでしょう。とにかく素っピンの波形を聴くだけでも非常にクオリティーの高さを感じます。

また、音の高さを時間的に変化させるピッチ・エンベロープや、リングモジュレーターなどは開発者の本気な意気込みを感じさてくれる素晴らしい逸品です。(03)

また、SH-32は「パフォーマンスモード」にすることによって4つの独立したマルチティンバー音源としても使用できます。



   
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