和田アキラ
1956年東京都生まれ。16才で松木恒秀氏に師事。18才の時にPRISMの母体となるユニットを結成し、ベースの渡辺建と出会うことによって1976年日本で初めてのフュージョンバンド、PRISMを結成する。同年、エリック・クラプトンの日本公演におけるオープニング・アクトとして抜擢され、全国ツアーに参加し、ファースト・アルバム『PRISM』をリリース。ソリストとして、本多俊之&バーニング・ウェイブをはじめ、高橋ユキヒロ、KEEP、松岡直也&ウィシング、さらに1994年プログレッシブ・ジャズ・ロック・バンドのW.I.N.Sを結成し活動する他、数々のセッション、スタジオ・ワークなどに於ける活躍は彼の実力の証である。
http://www.prism.tv/
木村万作
1955年東京生まれ。早稲田大学在学中にピアニストの橋本一子と出会い、プロ・ミュージシャンのキャリアをスタートする。1980年、彼女のデビュー・アルバム『カラード・ミュージック』に参加。以後、幅広いジャンルで数多くのセッションをこなす。1985年にPRISMに参加、現在にいたる。レコーディングやサポートをしたアーティストは、マリーン、谷山浩子、坂田明、渡辺香津美、MALTA、安部恭弘、松岡直也グループ、VALIS、窪田宏、伊藤君子、森高千里、ハイファイセット、赤木りえ、中西俊博、加藤登紀子、小田和正、Far East Club Band、小椋佳、浜田省吾、中島みゆきなど多数。
http://www.prism.tv/
西脇辰弥
名古屋大学工学部在学中よりプロ活動開始、1987年PazzのメンバーとしてCBSソニーよりデビュー。1988年より、作/編曲家、サウンド・プロデューサーとして、谷村有美、爆風スランプ、徳永英明、吉田美奈子、宮沢和史(The Boom)、V6、森広隆、プラスティック・ツリー、ピエロ、高橋克典、区麗情など、数多くのアーティストを手掛け、その天才的なサウンド・メイキングと独自のテクニカルなキーボードのスタイルは常に高い評価を得つづけている。またジャズ・ハーモニカの巨匠、トゥーツ・シールマンスにも絶賛されたクロマティック・ハーモニカ奏者としても、“西脇辰弥 The Atmosphere”名義で2作のソロ作品を発表。また、ローランド製品のプロモーションのための演奏も行っており、世界各地で絶賛されている。
http://www.atmsphr.com
池田達也
菊地ひみこ(Pf、Key)BAND、MALTA(Sax)&フェリーシア、寺井尚子(JazzViolin)、NORA(Vo)などのグループを経て、現在は“BOSSA DO MAGO”(ボサ・ド・マーゴ)、中路英明(Tb)オバタラなどのグループにレギュラー・ベーシストとして参加。これまで、数々の有名シンガーのサポートをはじめ、新生T-SQUAREからジャズ・ピアノの巨匠、ジュニア・マンスまで国内外のさまざまなアーティストとの共演を重ねてきた。現在は、アコースティック・ベース(ウッド・ベース)、エレクトリック・ベース両方の弾き手として、ビック・バンド・ジャズからJポップ系のレコーディングまで幅広い分野で活躍中。
http://www007.upp.so-net.ne.jp/tatsuya-bass/
 
今回のインタビューは、2月9日、10日に東京は渋谷O-EASTで行われた[ローランド サウンド・スパーク 2005]に出かけ、和田アキラ スーパー・セッションに参加された皆さんに、この日初めてお披露目された新製品を使ってみての感想や、音楽をより楽しく追求するためのヒントなどのお話を伺ってきました。
 


今回のステージのためバンドを結成されたいきさつを教えてください
和田(以下W):
タツヤ・グループ(西脇辰弥、池田達也という“タツヤ”)とプリズム・グループ(和田アキラ、木村万作)が合体したっていうか。まず、万ちゃんと僕が今回一緒にやることになったので、シンセを西脇君に頼んで、ベースは誰にしよう? って言ったら西脇君が池田さんを呼んでくれたんです。
西脇(以下N): 僕が池田達ちゃんに直接電話して、やろうって声をかけたんですよ。


和田さんは今回エフェクターはGT-PROをお使いですが、以前にもボス製品をお使いでしたか?
W: CE-1かな、多分あれを一番最初に使ったのは自分だと思いますよ。あと、ローランドの最初のギター・シンセサイザーの広告で、僕が雑誌『ヤングギター』の裏表紙を飾りましたね(笑)。

今回GT-PROをお使いになって、どのような印象を持たれましたか?
W:  まず、アンプ・モデリングが一番の魅力ですね。そして、アウトプットが充実してること。アウト先をいろいろ選択して使い分けられるから、レコーディングでもライブでもセッティングの自由度が高まるよね。今回は使ってないけど、センドリターンも前のフロアタイプより充実してるね。あと、エディットする時に、PC画面にコンパクト・エフェクターの画像が並んで出てくるのも、ギタリストにとってはとても分かりやすいよね。画面上のエフェクターのツマミをマウスで回したり、実際にコンパクトを使ってるのと同じ感覚でエディットできるから使いやすいよ。エフェクターを繋ぐ順番を並べかえるのも、ドラッグするだけだし。PCに音を取り込むのもサウンドカードを使わずにできるしね。馴れさえすればもう他のエフェクターを使わなくてすむよね。

今までいろんなエフェクターを使ってこられたと思いますが、エフェクターは進化してきたんでしょうか?
W: 確かに進化してきた。日本の住宅事情もあるけど、大きい音を出さずに本気になれる音が出るところが凄い進化だよね。夜中だろうと、どこに居ようと、常に本気になれる音で演奏ができるって、これは恵まれてるよね。


木村さんは前のV-Drums、TD-10から使われているそうですが、V-Drumsの面白さはどこに感じられますか?
K: 家で1人で叩いていても面白いってところがいいですね。シーケンスを鳴らしながら1人で遊べたり、音色もいろいろ変えられるし楽しめますよ。
アマチュアの人の練習にも持って来いなんですね。
K: 練習用とかそういうものではなくて、V-Drumsというひとつの楽しい楽器として捉えたほうがいいんじゃないですか?
N: ピアノとシンセが全く別の楽器なのと同じように、生ドラムとV-Drumsもうそういう時期に来てるんじゃないですか? 
K: そうだね。

今回のフローティング・タイプのVハイ・ハット、VH-11はいかがでしたか?
K:  僕は今回の1枚のタイプ、VH-11は感触的に好きですよ。普通のハイ・ハット・スタンドにマウントできるし。
今回の演奏で使われた音源など気に入ったものはありますか?
K: TD-10とTD-20を比べたら、飛躍的に音が良くなってますね。TD-12KSはTD-20KSの音色の品質をそのままに、しかもコンパクトになっているので家庭で演奏するには持ってこいですね。



そういう意味ではシンセサイザーは目に見えて進化していますよね。
N: もうビックリですよ。特にローランドは最先端の技術を提供してくれているから、最先端の楽器に常に触れていられるっていうのは嬉しいことです。
まず、Fantom-X Audio Track Expansionについてお聞きしたいんですが
N: まず大きな点はMTRとしても使えるってことですね。シーケンサーのオーディオデータとMIDIデータをほとんど同じ次元で使えて編集が今まで以上に楽にできること、そういったことがソフトウェアのハードディスク・レコーダーとは一線を画すものになっているんですよ。Fantom1台で、完結してすべての作業ができちゃうんですよね。しかもハードウェアだからもの凄く信頼性が高い。ソフトウェアのPC上で作業するシーケンサーなどは、クラッシュの危険性があるので、現場で使っていてクラッシュした時のために必ずもう1セット用意しておくのがプロの世界では常なんです。だけどハードウェアの場合、僕はFantom-Xを自分の仕事で使っているんですが、ツアーや海外のショーでも使っているんですけど、一度もクラッシュしたことがないんですね。この信頼性の強さも魅力ですね。

1台で完結してしまうワークステーションになると何でもできる分、何をやるかが重要になってきますよね。
N: だから、自分をしっかり持っていなくちゃいけない時代かも知れません。昔は制約があって、できることが限られていたから、その少ない選択肢の中で自分のやることを見つけることは簡単だったんです。今のように何でもできる時代になってくると、自分を本当に強く持っている人の勝ちになるんですよね。

V-Synth XTに関してはいかがですか?
N: 僕は開発の頃から関わらせていただいているので、V-Synthは凄く思い入れが強い楽器なんですが、今回新しいV-Card、VC-2が登場してさらに強力な楽器に進化しましたね。ボーカル・モデリングの基礎的な技術は、3年前にすでにあったんですよ。その時から僕は本当に気に入っちゃって、早く出してくれって言ってたんだけど、これを最先端のものとして結実させるまでは発売するわけにはいかないってローランドの人が頑張って……、これはクラフトマン魂ですよね。もう3年前とは見違えるくらい素晴らしいものになっています。ステージ上でも言いましたが、これはまだどこのメーカーも実現していない技術です。リアルタイムで声を加工できるってところが難しいみたいですね。

やはり使ってみて楽しいですか? 自分の声が別人の声になってキーボードで演奏できるというのは。
N: そりゃ楽しいですよ! 全く別人格になったような、妙な気持ちになってきますね。ローランドは、楽器の表現のエモーショナルな部分を電子楽器の中に取り入れていきたいってコンセプトを持っているそうですが、そのエモーショナルな部分の最右翼が歌なわけで、とうとうその歌まで取り入れることができるようになったというのは感慨深いものがあります。あれを使って別キャラになって、アルバム1枚作りたいなって気持ちになるくらい。
今回のシンセの新製品の中で、他に注目された楽器などありますか?
N: バージョン2.0になったV-Synth、コレも凄いですね。今回増えた波形、フィードバック・オシレーターとSUPER-SAWなどは、JP-8000とか8080の頃からあったんだけど、単音でしか出なかったんですよ。それが今回はポリフォニックになって。フィードバック的な過激な音作りもできるし、ちょっとビビった弦みたいな面白い音色変化を、しかもエンベロ−プでコントロールできるから、効果音的な音作りだけでなくもっと音楽的な音作りもできるんじゃないかなって思っています。



   
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