PROFILE:つのだ☆ひろ
1949年生まれ。中学時代よりドラムを始め、高校在学中にプロデビュー。ジャックス、岡林信康、五つの赤い風船、休みの国、赤い鳥、渡辺貞夫カルテット、サディスティック・ミカ・バンド、中島みゆき、矢野顕子など、数多くのレコーディングやライブに参加。71年には、成毛滋と"ストロベリー・バス"を結成。同年ソロ・アーティストとして発表した「メリージェーン」をリリースし大ヒットとなる。50万枚を突破してゴールデンミューズ賞に輝いた。現在も、ジャズ・ファンク・グループ"FUNKSHOP"、スタンダード・ジャズ・グループ"Star Jazz Gang"、ゴスペル・シンガーとして活躍する一方、サマー・ドラム・スクールの講師、ミュージックスクールSTAR STUDIOを主催するなど、音楽教育にも情熱を傾けている。http://www.tsunodahiro.com/


今回はドラマーのつのだ☆ひろさんの登場です。8月25日に行われた「打楽器教育における電子打楽器活用セミナー」にて、講師とパフォーマンス演奏のため出演された当日の会場にて、ドラマーのための効果的な練習法や演奏法、そしてセミナーのステージで使用されたV-Drumsについてお話を聞かせていただきました。当日のセミナーの様子のレポートと合わせてお送りします。

 


ドラムを始められたのは中学生の頃だそうですが、当時はどのような練習をされていましたか?
つのだ☆ひろ(以下T) 怒られながら生ドラムを叩いていましたよ。もちろん最初は缶カラを叩いたり雑誌を叩いたりしていましたけど、ドラムを手に入れてからは、もう、とにかくひたすら叩いていました。

なぜ、ドラムを選んだのですか?
T) カッコつけた言い方をすると「ドラムに選ばれたから」かなぁ(笑)。なぜドラムを始めたのか、実際のところよく分からないですね。少なくとも最初は家にドラムはなかったですから。ギターや足踏みオルガン、三味線や大正琴まで家にありましたけど、太鼓を選んでしまったんです。

ご自身が実際に行なわれた、効果的な練習方法を教えてください。
T) 実際に叩いて耳でよく聴きながら練習することはもちろん大切ですが、もっといいのはうまいドラマーをじっくり目で見ることなんです。音を聴くと同時に叩く形を目で見て、自分の頭の中で組み立てなおすんです。脳には目で見たものが身につく学習機能が備わっているんですね。

フォームが大切なんですね。
T) フォームというのは格好のことではなく、一番合理的に動く方法なんです。成人男子の平均的な体重が60kgだとすると、腕の重さは片腕で約3kgくらいあるんです。その3kgのものを支えるためにひじを張れば、当然筋肉が収縮して腕が疲れますよね。「背筋を伸ばす」というと力を入れて背中をまっすぐにする状態のことだ思っている人が多いと思いますが、これも逆です。いわゆる猫背の状態にすると、背骨の関節の隙間があいて一番背中が伸びた状態になるんです。体の力を抜いて腕の重さを利用して叩くのが一番合理的な動きなんですよ。

ドラマーが実際に叩くリズムにはどのような魅力があると思いますか。
T) 人間が叩くリズムは、思い付いたことをその場で表現できるインタラクティブなものですよね。もっと簡単に言えばデタラメだということ。やっぱり、打ち込みでメトロノームに合わせて作ったリズムは非人間的なので、より人間的な音に近づけようと思った人はブレイクビーツを使ったりするんでしょう。もし、「メトロノームとバッチリ合ったリズムを叩けます」ということをウリにしている人がいたとしても、俺はあまり魅力を感じないですね。

その人でしか叩けない音だと思わせる何かが必要なんですね。
T) そうです。かの天才バディ・リッチだってライブの映像を観ると、始めと終わりでは、終わりのほうが速いんですよね。それは自分が興奮していくからで、ラッシュして当たり前なんです。その興奮がなければ、なんとも盛り上がりのないライブになっちゃうと思いませんか?

 




   
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