曲をつくる時にイメージするものってあると思うんですけど
T:僕の場合はイメージするものってないんですよ。機材をいじっていて面白い音ができたらそこから広げていくんです。きっかけがあったらすぐできちゃうけど、ないとなかなか進まないんですよね


音からイメージが膨らむんですか、では機材にも左右されますか
T:そうですねぇ……。でも99%きっかけはありますよ、ローランドの機材に関しては(笑)


今つくっているレコードの進行状況はどんな感じですか?
W:リリースは2001年の年明けですね。曲をつくってから、レコードにするまでの作業をイギリスでやっているから、向こうで生産されて日本には逆輸入という形で入ってくるんですよ。だからちょっと時間がかかりますね。


国内でつくらない理由は?
W:金額的に安いっていうのもあるし、国内だとそんなにアナログがつくれるところがないからスケジュール的にも厳しくて……。日本でつくったほうがよけいに時間がかかるんじゃないかな。でも一番の理由はでき上がりの音が日本でつくるより全然いいんですよ。
T:音は日本盤だと僕らの曲との相性は最悪。全体的にレベルが下がっちゃってつまんないんです。


それはスタッフの質の違いですか? 例えばマニピュレーターの方とか。
W:マニピュレーターっていうより、マスタリングの違いですね。そういうエンジニアはやっぱりまだ向こうの人の技術のほうが優れていると思います。
T:それはしょうがないですよ、やっぱりお国柄っていうか?。


お国柄?
T:日本の人ってわりと全部の音をソツなく平均的にしちゃうんですけど、イギリスだとハイ強めで低音強めとか、ドイツだと中域やリズムが効いていたりね。基本的にそういう音が好きなんじゃないかな。もちろん同じイギリスでも人によっての違いもあるんですけど、そういう意味でのお国柄ってありますよ。
W:フロアでかけるとその差が歴然としちゃって、日本盤だとフロアでかけられないんです。


今つくっているのはシングルですよね? 次のアルバムの予定はまだですか?
W:出してもいいとはいわれてるんですけど、まだそこまで曲ができていないんです。
T:俺ら曲づくり遅いんで、リミックスの仕事で手一杯になっちゃって(笑)。
 


最後にCo-Fusionに憧れている若い子たちに、何かアドバイスをお願いします。
W:僕らはクラブで育ってきて、クラブで聴いたDJの音で今ができていると思うんですね。リスニング的なものをつくるんだったらまた話が違うけど、ダンス的なものをつくるんだったらクラブに行って常に現場の空気を体感して、面白いと思える瞬間を覚えるのが勝ちじゃないですか。


Information

DJ WADA Resident Party
『Cycle』
場所:Maniac Love
日時:毎週土曜日




いかがでしたか? 今回は活用できるいくつかの実践的なアイディアを、彼らの分かりやすい言葉で語っていただけたと思います。また「日本人のつくる白人的な音楽」というカテゴライズから脱却し、日本人がつくる音という枠からも飛び出して自身の音を追求する職人気質なDJたちならではのお話はとても興味深いものでした。世界を目指すクリエイター予備軍の読者の皆さんには、是非参考にしていただいてどんどん面白い新しい音楽をつくっていってください。




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