PROFILE
SOIL=塵、埃、土壌、大地  PIMP=伊達男
タブゾンビ(Tp)、社長、丈青(p)、元晴(s)、みどりん(ds)、秋田ゴールドマン(b)の6人による爆音ジャズ・バンド。2001年結成。ライブでのパフォーマンスを中心とした活動を身上とし、ジャズを核にすえながら、独自のパワフルかつ骨太なサウンドを追求し続けている。2002年6月にはフランスのtom&joyceの日本公演においてサポートを務める。また、U.F.O.のパーティ『JAZZIN'』、渋谷ルームの一曲入魂などさまざまなイベントに参加。2003年には、音源リリースがないにもかかわらず、フジロック・フェスティバルのフィールド・オブ・ヘブンに登場し喝采を浴びた。年末には、モーション・ブルー・ヨコハマのカウントダウン3DAYSを成功させる。
 
今回のインタビューは今年6月にアルバム『PIMPIN'』でメジャー・デビューを果たしたSOIL&“PIMP”SESSIONSのキーボーディスト、丈青さんの登場です。ジャズというジャンルだけでは括れない、その爆音ライブとパフォーマンスですでに人気を獲得しているSOIL&“PIMP”SESSIONSの、自分たちが追求する音楽スタイルに迫ります。また、丈青さんは長年RD-600を愛用し、現在はRD-700を使用されているそうなので、RDシリーズの魅力についても語っていただきました。


ではまず、このバンドに参加された経緯を教えてください。
丈青(以下J):元々リーダーのタブとは5〜6年前から知り合いで、渋谷のザ・ルームというクラブでやってるセッションのイベントで顔を合わせたり、一緒にプレイしたりしているうちに、「そのうち一緒にやろうね」なんて言い出して。それで、去年の8月に加入することになったんです。

いわゆるバックボーンの部分で、丈青さんのやってきた音楽とSOIL&“PIMP”SESSIONSのみなさんがやってきた音楽が一致したという感じでしょうか?
J)そうですね。共通する、重なる部分がありましたね。それに、音楽をする時には、何かしらやりがいがある、あるいは楽しくない仕事はやらないようにしているので、その意味ではぴったり合ったわけです。1度リハーサルなり、本番なりをやれば、これから一緒に音楽ができるかどうかが大体分かると思うんですよ。で、その意味でも大丈夫だと思えたし、向こうも大丈夫だと思ってくれたんで一緒にやっているんですね。

音を出してみることが、お互いを良く分かり合う一番の方法だと。
J)そうですね。それが一番、言葉よりも早いですよね。
  
SOIL&“PIMP”SESSIONSの音楽性はいわゆるジャズだけではなく、ファンク、ロックの要素もあったりとボーダレスですよね。
J)ええ、でもそれが世代的に当たり前だと思うんですよ。ロックンローラーでもブルースマンでも、ジャズマンでもないっていうのが、僕らの年齢では当たり前だと思うので、逆にそこに凝り固まっているほうが気持ち悪いっていうか……。今、情報が凄く多いので、いろんな音楽を聴いて育っているのが当たり前だと思うんです。その中で良いところだけ選別して、自分の中にためてる人のほうが重なりやすいっていうか。

そうなると、例えばラテンの弾き方だったり、ジャズの4ビートのノリ、あるいはロックの8ビートのノリだったりと、さまざまなテクニック、ノリを習得する必要がありますよね? それって大変じゃないですか?
J)一番いいと思うのは、やっぱり素晴らしいミュージシャンを観に行くこと。また、素晴らしいミュージシャンと共演できるとさらにいいと思うんですよ。日々練習するのも大事ですけど、1日とか、一瞬で得られる何かって、とても大きいと思う。観たいと思う人のライブは絶対に行きたいし、一緒にやりたいと思う人がいれば、その人と一緒にやれるように努力します。ちょっとだけでも共演すると、得られるものはありますから。僕はそういうことを大事にしています。

それはいわゆるグルーブを身体に取り入れるという意味ですか?
J)うん、タイミングとか。
実際に楽理、理論などは勉強されたんでしょうか?
J)特に僕は学校にも行っていないし、先生にもついていないので、独学ですね。理論は、やったことがない状態で本を読んでも分からなかったんで、まずは好きなように弾きたいことを弾くことから始めました。そうしているうちに、どんどん疑問が出てきて、それを後から本で読んで「ああ、こういうことだったのか」みたいな理解の仕方をしていますね。




今、RDシリーズをお使いだとお聞きしましたが、楽器を選ぶ時に、音というのは重要ですよね? そこで、どんな音を求めてRDシリーズを使おうと思われたのかを教えてください。
J)例えば、好きなミュージシャンが弾いているトーンをそのまま使おうとは絶対に考えませんね。やっぱり自分のトーンで演奏したいですし、自分で相性の良いトーンを探すことを心がけているんです。で、たくさん弾きくらべた上で、今、一番いいと思っているのがローランドのRD-700なんです。僕はプリセットに使える音がたくさん入っていないキーボードって、単純に考えて不便だと思うんですよ。そのプリセットにプラスして、ラックとか別の音源を足していく。ベーシックな部分でマスターの音がいいこと、それが選ぶ時の基準になっていますね。
▲ RD-700

プリセットの種類がたくさん入っている機材を選ぶということですか?
J)いや、数の話ではなくて、自分で使いたいと思える音が何種類あるかっていうことですね。例えば200種類の音色が入っていても、自分にとって使える音が1個しかないんじゃ買っても意味がないんです。本当にいろいろ試したんですが、その中で今の時代のサウンドに一番合うキーボードというか、一番しっくりきたのがRDなんです。いわゆる名器と呼ばれるアコースティック・ピアノやエレクトリック・ピアノ、他社のデジタル・ピアノも試したんですが、音のキャラクターが強過ぎたり、今のサウンドと溶け合わないっていうか……。それにアコースティック・ピアノは持ち運ぶのも不便ですよね(笑)。そういえばこの間、楽器屋さんで試したVK-8Mも凄くいいと思いました。
  
その他にRD-700で気に入っている点はありますか?
J)イコライジングができるのも大事な点で、それと瞬時にイコライザーのON/OFFを切り替えることができるスイッチは重宝してますね。曲によってイコライザーをON/OFFするんですが、ライブだといちいち調整している時間はないですから。そこが、RD-600からRD-700になって改良されていた嬉しい点ですね。あっ、あとRD-700に入ってるジャズ・スキャットっていう「ドゥバ!」っていうスキャット音、あれもかなり気に入ってるんですよ。僕、いつもフレーズを歌で表現したいと思ってるんですけど、声が出ちゃうっていうのは、それだけでメロディを歌いやすいですよね。これを使うと普段とは全然違うアプローチができるから、今かなりハマってるんです。

丈青さんご自身が、演奏の際に使われるエフェクトは何ですか?
J)生ピアノを弾く場合はほとんどエフェクトは使わないですね。RD-600を使っていた時は、本体のものではなく外付けでトレモロやリバーブを使っていました。RD-700だと、本体についてるリバーブやコーラスを使っています。また、エフェクターとアンプって、凄く相性の善し悪しが出るんです。今アンプはKC-500を使ってるんですけど、それとRD-700の内蔵のエフェクターの相性がとてもいい感じなんですよ。ただ、演奏する場所によって、アンプを使うのかアンプのラインを使うのか、アンプにマイクを通すのかなどなど、選択肢がたくさんあるので、リハーサルで一番いい方法をチェックしますね。やっぱりキーボーディストも面倒臭がらずにアンプを持っていったほうがいいですよ。
▲ KC-500
  



   
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