カヨ(POLYSICS)
Profile:カヨ
POLYSICSはハヤシ(G/Voice/プログラミング)、カヨ(Syn/Vocoder/Voice)、フミ(B/Syn/Voice)、ヤノ(Dr)の男性2名、女性2名からなるバンド。1997年、高校生だったハヤシがDEVOに憧れPOLYSICSを結成。結成当初から、揃いのツナギにサングラス、特異なライブ・パフォーマンス、爆音ギターと、シンセサイザーやボコーダーなど、コンピューター・ミュージックを融合させた稀有なサウンドで注目を集め、一躍「TOKYO NEW WAVE OF NEW WAVE」というシーンのトップに躍り出る。1999年にアルバム『1st P』でインディー・デビュー。翌年には、キューンレコードからメジャー・デビューを果たす。2003年頃からアメリカ、韓国、イギリスなど、海外でのリリース、ライブ活動も開始し、脚光を浴びる。今年4月にはカイザーチーフスのサポート・アクトに抜擢され、彼らのイギリス・ツアーに同行した。今年2月28日に6thアルバム『KARATE HOUSE』をリリース。6月21日にはニュー・シングル「Electric Surfin' Go Go」をリリース予定。POLYSICS公式サイト http://www.polysics.com/

ピアノしか演奏したことがなかったから、いろんな音が出るシンセが魅力的だった
 
まず最初に、キーボードや鍵盤楽器を演奏するようになったのはいつ頃からでしょうか。
カヨ
(以下、K):
もともとピアノを4歳の時からやっていたんですが、特に音大に行きたいから習っていたというわけではなく、親が習わせたい!っていう理由で始めたんです。それで、なんとなく習っていた感じだったので、初めの頃はけっこう嫌々レッスンに通っていましたね(笑)。
 
ピアノを習っていた期間はどれくらいですか?
K: 10年ぐらいですかね。実家にはピアノがあるんですけど、今は1人暮らしでピアノは置いていないんです。でも、レコーディング・スタジオにあるピアノはよく弾いてますね。でもやっぱり、鍵盤のタッチがキーボードと全然違うので、重くてすぐ疲れちゃいます(笑)。ピアノの鍵盤ってこんなに重かったかなー? なんて。
 
カヨさんにとってのシンセサイザーの魅力とはどういったところなんでしょうか?
K: やっぱり、いろんな音が出るっていうのが最大の魅力だと思うんです。 POLYSICSに入るまではピアノしか演奏したことがなかったので、初めてシンセを触った時は……ツマミも、なにをどういじったら、どういう変化をするのかも分からなかったんです。初めの頃はうちのリーダーのハヤシが凄く機材に詳しいから、教わりつつやってたんです。でも、もともとピアノをやってたからか、いろんな音が出るのがとても楽しくて。初期の作品を聴くと分かるんですが、けっこうシンセならではの、奇抜な音を多く使っていましたね。暖かい音より奇抜な音が楽しかったんです。
 
JUNO-Gとの出会いはいつ頃ですか?
K: 本当にここ最近ですね。今まではアナログ・シンセを使っていたんですよ。でも、POLYSICSはツアーでライブを凄くたくさんやるので、アナログ・シンセだと移動が大変だし、もし壊れちゃったら、という不安もあって。で、他にいい方法、いいシンセはないかな? って探した時に、JUNO-Gに出会いました。
JUNO-G
 
JUNO-Gは、「You-You-You」や「Catch On Everywhere」のPVでも使用されていましたね。
K: そうですね。JUNO-Gは最近使い始めたので、まだいろいろと音を作っている途中なんですけど、今はオルガンやピアノの音色をメインで使っています。以前と違って最近は、奇抜な音よりも、オルガンやピアノなどの音を使うことが多くなったので、とても活躍しています。
 
JUNO-Gのピアノの音色はどのように感じられますか。
K: とてもリアルです。グランドピアノをはじめ、いろんな音色が揃っているので、ピアノ音色はいろんなものを活用しています。
 
難しい専門用語が分からなくても理解できる取扱説明書が嬉しい
 
音作りに関しての操作感はいかがでしょうか。
K: 画面があるのでとても分かりやすいですね。昔使っていた機材には画面がなかったので、ツマミだけをいじって音を作る感じだったんです。また、私はシンセを使い始めた当初は何も分からず使っていたので、当然ツマミの使い方も全然分からなかったんです。でも、「とにかくいじったほうがいいよ」って言われて、ひたすら説明書を見ながら使っていたんです。でも、説明書って専門用語をいっぱい使って書いてあるから、素人には分からないこともあるじゃないですか。分かる人なら、説明書を読まなくても、きっとできるはずなんだけどなあ? って思いながら使っていて、そのうち、操作を体や目と耳がだんだん覚えていったんですよね。今回JUNO-Gに変えた時は、説明書が分かりやすくて「これが分かんないなあ」って思って読んだ際も、私でも分かりました(笑)。機材に詳しくない人でも分かるように書かれている感じだったので、とってもいいなあって思いました。
 
JUNO-Gをライブやレコーディングで使用される時は、どのようなセッティングをされていますか?
K: 特にペダルとかは使わず、シンプルにセッティングしています。パネル部分に貼った黄色いテープに書いた数字は音色のカテゴリー番号です。ここのボタンに自分で作った音をアサインしているんですが、ライブの時のセッティングでは、上にもう1台くるので画面が見にくくなっちゃうので見えるように貼ったんです。ちなみに1はプリセットのオルガン音色を自分で変えたもので、名前もちょっと変えてあります。2はアナログのストリングス音色で、プリセットから、サウンド・モディファイ・ツマミで音の立ち上がりをエディットしました。これは「Catch On Everywhere」という曲でも使っています。
 
他に、エディットでよく使うパラメーターはどういうところですか?
K: 基本的には、もともと内蔵されている音色は、ディレイなどのエフェクトを多く活用してあるんですが、ライブだといらなくなっちゃう場合があるので、それを消したり、あとは音のバランスを変えたりしています。
 
JUNO-Gの特に便利だと思っている機能があれば教えてください。
K: ライブ・セッティング機能ですね。この機能は凄く活躍しますよ。この機能がないと、作った音をいちいち番号を何番とか選択して出さなきゃいけないんですけど、そのライブ・セッティングでは、1番に自分の好きな番号の音色を登録できるので、ボタンを押したらすぐ好きな音が出てくるところが便利です。特にPOLYSICSは、曲間があんまりないんですよ。バーっと演奏が続くので、すぐに次の音、次の音って選択しなきゃいけないんで、凄く助かってます。
 
JUNO-G以外にも、ロータリー・サウンド・プロセッサー BOSS RT-20を使用されているそうですが、ライブで使用されているのでしょうか?
K: ライブではまだ使ってないんですけど、レコーディングで使いました。2月28日にリリースした『KARATE HOUSE』というアルバムの5曲目、「ハードロックサンダー」で。ここ( バーチャル・ロータリー・ディスプレイ )がくるくる回る感じもいいんですよね(笑)。あと、RT-20はちょっとした歪み加減でもシミュレートできますから、凄くいいですよね。そうだ、今度同じツイン・ペダルのシリーズで、昔のテープ・エコー、RE-201をシミュレートしたRE-20っていう製品が今度発表されますよね。これはたぶん、ハヤシはすごく気に入ると思う。
RT-20



 
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