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大学在学中にピアノ、キーボードを笹路正徳氏に師事。自己グル−プを結成しレコ−ド・デビュー。同グル−プ東京音楽祭に入賞する。現在では、自らのオフィス、モトミュ−ジックを拠点に、さまざまなジャンル、メディアへの楽曲提供や音楽制作を手がける。演奏活動としては冨田 勲の源氏物語交響絵巻コンサートの国内外公演にシンセサイザー・ソリストとして参加。また、六本木ピットインを中心に定期的にライブ活動(PIVOT)を行っている。2000年秋、リーダー・アルバム『PIVOT』を発表。 去る10月18日(水)、六本木ピットインでのPIVOT (水野正敏/B、矢堀孝一/G、木村万作/D、原田芳宏/Steelpan) CD発売記念ライブ会場で、出番を待つ篠田氏にMC Clubが直撃インタビュー! 今回リリースされた初のソロ・アルバムに込める熱い思いをお聞きしました。 |
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| まず、今回発売されたアルバム『PIVOT』はどんな意味合いを持つものなのかお聞きしたいのですが。 | |
そもそもPIVOTという言葉は、回転軸とかの「軸」という意味があるんですけど、音楽用語にピボット・コードというのがあるんです。これは、楽曲が転調するときにいきなり違うキーに行っちゃうとそこに断層ができちゃうので、それを緩和すべく準備するためのコードのことなんです。転調を滑らかに行う働きがあるんですね。PIVOTというバンド名をつけた由来もそこにあって、今とこれから、今の音楽と21世紀の音楽の掛け橋という意味合いを含んでいるんですよ。サウンドもそういう部分に基づいていて、ジャンルとしてはジャズであったりフュージョンだったり、他にもプログレッシブ、ハードロック、現代音楽なんかの基盤でくくれるんですけど、それを象徴するような音楽ではなく、新しいテイストを加えていくような発想ですね。曲としてのオリジナリティを一番に考えました。 |
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| やりたかったことを形にしたということですか? | |
| うーん、やっぱりやりたいこととビジネスというのは線引きしなくてはいけないところがありますからね(笑)。長年音楽の仕事をしていても人から請け負う仕事というのが多くて……映画音楽とかCM音楽とかいろんな仕事をしたんですけど、そういうのはやっぱり裏方的な部分の仕事だし、相手に合わせてつくらなくてはいけないものなので、自分の感性とかまではうまく表現しきれなかった面もあります。考えてみたら自分から提示できたものが少なかったような気がして、そういった意味においてはやっと自分の好きなことができたんだなと思います。本作品はビジネスという風に惑わされることなく、篠田元一はこんな音楽がやりたいんだな、ということを提示できればいいかなと。 | |
| これだけはこだわりたかった部分などはありますか? | |
| どの曲も、とても高度な音楽展開になっています。でも、それを押しつけて聴かせたくない。僕が一番重要なのはやはりメロディだと思っていますが、強いメロディがあれば、耳はメロディに引きつられて、その中に高度な音楽展開はうまく封じ込められる。その思考は、僕の音楽のベースになっています。マニアックな人にだけ受ける音楽じゃなくて、例えばカップルで聴いて楽しんでもらうとか(笑)、そういった意味ではポップな肌触りは大事にしたい、というのがあります。 | |
| 今回の曲はどういうプロセスで生み出されたんですか?メンバーの皆さんとのやり取りなどを教えてください。 | |
良い意味ですごく主張の強いメンバーですから、このパワーをCDに収めるというのは大変でしたね。基本的にMIDIデータでデモをつくって、それをメンバーにメールでやりとりしつつ、アイディアを膨らませてからレコーディングという流れで、MIDIデータを生演奏に差し換えていく形でやったんです。でもみんな全然MIDIデータの音をなぞらないんですよ(笑)。「どうしてもこのライン残して」って言っても、そのイメージが伝わらないこともあるんです(笑)。でもそれは自分の感性に違う人の感性が入ってくるということで、最初は抵抗があるんですけど、その時に生まれる合力はとてつもないパワーになっていくものだと思います。1+1が2にはならないという感じですね。今までにも経験してきたことなんですが、このメンバーとやってみてそれがより鮮明に分かりました。 |
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