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| 1959年N.Y.に生まれ。5歳でドラムを始め、デューク・エリントン、カウント・ベイシーなどの楽団で演奏していたトロンボーン奏者の父、ハッサン・ハキムとともに10歳の頃からステージに立つ。1980年カーリー・サイモンのバンドに加入しプロデビュー。82年から85年の間ウェザー・リポートのドラマーとして活躍。スティング、デビット・ボウイなどのライブ、レコーディングに参加。89年にはソロ・アルバム『リズム・ディープ』をリリースし、グラミー賞を獲得。90年代からは積極的に電子楽器を取り入れ始め、マライア・キャリー、セリーヌ・ディオンなどのステージでは、電子ドラムによる演奏を披露している。現在でも数多くのレコーディング、ライブへの参加と同時に自身の音楽活動をさらに進化させ、2002年には2ndアルバム『Groovesmith』をリリースしている。 |
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| 言わずと知れた世界の頂点に立つスーパー・ドラマー、オマー・ハキム。彼のすべての経歴を書いていたら枚挙に暇がありません。細かくはプロフィールを参考にしてください。先日、V-Drums V-Pro
Series TD-20K-Sのプロモーションのために「サウンド・スパーク2004」(東京:2月11日)で、彼は惜しげもなく華麗なドラミングを披露してくれました。テクニカルというより、彼の真骨頂でもあるグルーブ感は、TD-20K-Sを得て、完全に新しい時代のドラム・スタイルに進化したようです。今回のインタビューはデモンストレーションを終えたばかりの彼を楽屋に訪ね、汗を感じるホットなものとなりました。 |
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| まずはドラムを始めたきっかけからお伺いしたいのですが。 |
| オマー(以下O) 僕がドラムを始めたのは5歳の頃。キッチンにあるお皿など、何でも叩いていたよ。それで両親がおもちゃのドラムセットを買ってくれて、それからは1日中それを叩いていたんだ。父はプロのトロンボーン奏者でジャズのビッグバンドで演奏していて、僕が10歳の時に、お父さんと一緒のバンドでジャズのステージに立ったのが僕のプロとしての始まりだね。そのバンドでは当時流行ったジャズのコピーをしたけど、15歳の時には友達とロックバンドをやって、ロックやR&Bなどもコピーしたよ。それからこの時くらいから、ドラムだけでなく作曲も始めたんだ。 |
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| 影響を受けたドラマーはどなたですか? |
| O) |
ジャズ・ドラムはアート・ブレイキー、バディ・リッチ、マックス・ローチ、フィリー・ジョー・ジョーンズなど。ポップミュージックでは全般にモータウンの音楽が好きだったね。ジェームス・ブラウン、スライ&ザ・ファミリーストーン、EW&Fなどをよく聴いていたよ。それからフュージョンには好きなドラマーがとても多くて、ビリー・コブハム、ナラダ・マイケル・ウォルデン、レニー・ホワイトをよく聴いたよ。バンドでいえば、マハビシュヌ・オーケストラ、リターン・トゥー・フォーエバー、ウェザー・リポートなどが好きなフュージョン・バンドだったね。 |
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| ジャズやフュージョンのドラマーの名前をたくさんあげられましたが、オマーさんのドラムプレイにはロック的な要素も含まれていると思います。ロックで影響を受けた方はいらっしゃいますか? |
| O) |
もちろんロックも好きだよ。ポリスは高校の頃によく聴いたね。彼らの音楽はとてもオリジナリティがあるよね。だから好きなドラマーはまずスチュワート・コープランド。でも挙げていくとキリがないね。ジャズだけが好きなわけじゃないし、ビートルズも好きだったしね。単にドラムがいいから、ドラムのスタイルが好きだからという理由でその音楽が好きになるのではなく、メロディが良かったり曲が良かった場合、ジャンルに関係なく興味を持ったんだよ。レコード・コレクションはとても多いし、いつもいろんなジャンルの音楽を聴いてスキルアップしていったんだ。ドラムだけが僕の音楽的興味をそそる理由にはならないんだ。ギターもピアノも好きだよ。 |
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| いろんな音楽を聴いてスキルアップされてきたとのことですが、ご自身が実際に行なわれた、ドラムの練習方法を簡単に教えていただけますか? |
| O) |
今でもまだもっと勉強しなきゃいけないんだけど(笑)。幼い頃は父が買ってくれたドラムセットがあったので、15分叩いては外にバスケットボールをしに行って、戻ってまた30分叩いて、また外に出かけたりしながら、合計4時間くらい練習するというのをくり返していた。一番重要なのは、僕がいつも楽しんで練習をしていたということ。プラクティスというと非常に厳しいもの、耐えるもの、という印象もあると思うけど、僕は全然そんなことはなくて、いつも楽しんで練習していたんだよ。I
love practice! 全然退屈じゃなかったし、そこでテクニックだけじゃなく、あるいはジャズだけじゃなく、ロックやファンク、サンバなどのいろんなグルーブを身体で覚えていったんだ。 |
| すべて独学でドラムを勉強されたんですか? |
| O) |
最初は独学だったけど、ある時から2人の先生にいろんなことを教えてもらったよ。1人はウォーター・パーキンズというジャズ・ドラムの人で、彼はとても親切で、なんと無償で僕にドラムの基本を教えてくれたんだ。2人目はカウント・ベイシーのバンドなどで演奏していたクレイド・ルーカス。彼から僕はより深いドラミングを学んだんだけど、何よりも彼は僕を“クリアアップ”してくれたんだ。“クリアアップ”とは、何がドラマーに必要なのか、何が要らないものなのかをきれいに分けられるようにすること。僕が11歳の時、彼は僕のドラムを聴いて「とてもいいけれどちょっと激しすぎるよ」と言ったんだ。「もっとクリアに、無駄な力を抜いて、“スティックが君にちゃんと働いてくれる”ように私がそれを見せてあげよう」と言って、その方法を教えてくれたんだ。“スティックがドラマーにどう扱われたいか”、つまり僕にとっての最適のスティック・ワークということなんだと思うよ。 |
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| それを教えてもらってプレイはどう変化しましたか? |
| O) |
よりベターになったよ。なぜならリラックスしてエナジーを維持できるようになったからね。スティックが、まるでダンサーのようにドラムの上をフロウする演奏ができるようになったんだ。それにそのことを教えてもらったおかげで長く演奏しても疲れないようになったし、頭と心と身体を一体化して演奏できる方法を習得したよ。 |
| それはプロのドラマーが大切にすべきことなんでしょうね。 |
| O) |
そう、その通り! |
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