古代祐三氏インタビュー
ゲームミュージック・クリエイターの 古代祐三氏を直撃取材 !!

古代 祐三
【プロフィール】
1967年12月12日東京都日野市に生まれる。3歳よりピアノ、5歳よりヴァイオリン、12歳よりチェロを習い、8歳からは久石譲氏に師事、音楽の基礎を学ぶ。デビュー作はパソコンゲームの「イース」。のちに「ソーサリアン」「イース2」などを手がけ、その斬新な音楽はゲーム音楽としての枠を大きく広げた。ゲームプロデューサーとしての一面 もあり、セガ・メガドライブ「ストーリー・オブ・トア」、セガ・サターン版「THOR」のプロデュース及び作曲など、プロデューサーとしても高い評価を受けている。 最近では、セガ・ドリームキャスト「シェンムー」のBGMを手がけるなど、様々な場面 で活躍している。

最近手がけた作品は何ですか? 

古代)DreamCastの「シェンムー」のBGMをいくつか担当しました。 全部で約15曲ほど手がけています。

気をつけて作られたところはどこですか?

古代)曲のイメージとしては....BGMに徹しているというか、曲が目立って前面 に出てくるのではなく、あくまでゲームを盛り上げるための要素として仕上がっていると思います。

制作に使用した機器などは?

古代)主に「SC-88Pro」を使うことが多いです。

SC-88Proはどんな時に活躍していますか?

古代)SC-88Proは「総合力」というか、全ての音が鳴ったときの編成のバランスがとても良いと思います。全ての曲ではありませんが、SC-88Proを使用することは多いですよ。あ、もちろん、サンプラーなどで音色を追加して曲を構成しているものもあります。 こうして出来上がった「シェンムー」のオケは、最終的にドリームキャストにはDLS(Downloadable Sound)で収録されました。中には「ACID」を使用し、ループモノのサンプリングCDなどを使用しているものもあります。ちなみにサントラCDの音はSC-88Proですよ。

そう言えば、SC-8850もお使いになっていましたよね?

古代)そうです。SC-8850が手に入ってからはあまり音楽活動をしていなかったので、まだ活躍はしていませんが、使っていきたいと思います。使ってみて、やっぱりSC-88Proよりもまた音が良くなってますよね。

ゲームのミュージックの場合、画像やシナリオといったような他の要素も密接に絡んでくるかと思うのですが、例えば今回の場合は、どういう進行でしたか?やはり、先に画像やシナリオがあって、それに音楽をつけていくというスタイルで制作されたのでしょうか?

古代)いや、実際には音楽と画像、シナリオなどは同時進行で進んでいくことが多く必ずしも先に画像があるとは限りません。 そのため、最初にもらった設定に対して複数のフレーズやネタを用意して制作しておき、その中から先方との話し合いでチョイスし、さら作りこんでいくというプロセスになりますね。

最初にDTM...というかコンピュータ・ミュージックをはじめられたきっかけは?

古代)ゲームが好きで。高校生(17歳)のころの卓上ゲームから始まって、NECのPC-8801を使ってゲームにハマっていったところからです。あのころはゲームは作るのが当たり前でしたから。(笑) そして、同社の後継機種PC-8801mkIISRというモデルになってから音源部の性能がよくなって、段々とゲームミュージックに凝っていったという感じですね。 但し、このころはMIDIでPCを繋いで...というシステムはもちろんありませんでしたから、コンピュータの横に鍵盤を置いて、そのままコンピュータに16進数で打ち込んでいましたよ。

"人間MIDIインターフェース" だ!

一同)(笑)

そういえばエニックスさんから出ていた「ミスティーブルー」のころには、音楽だけではなくシーケンサーとドライバーも作られていましたよね。

古代)あのころはそうですね。音楽を再生するための環境もプログラミングしていました。

曲を作っていくときには例えばメロディーから作るとか、リズム側から作る、とか様々なアプローチがあるかと思うのですが、古代さんはどのような手法で作っていくことが多いですか?

古代)コード進行から作っていくことが多いです。ただ、コード進行が出来上がるころにはいっしょにメロディーも出来上がっていませんか?

確かにそうかも知れませんね。(さすがに、第一線の方は言うことが違う。)

古代)あと、逆にループ系のネタを使用していく場合には、リズム隊の上にオカズを乗せるようなアプローチをとることもあります。ジャンルにもよりますね。



 

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