木下航志
 
Profile:木下航志さん
1989年、鹿児島県生まれ。5歳でクラシック・ピアノを、7歳からジャズ・ピアノを始める。8歳からはピアノとともに歌いはじめ、地元でストリート・ライブを開始。12歳でオーストラリア人ギタリストのカイロン・ハウエル氏に出会い、オリジナル曲の制作に挑戦。カイロン氏とともにHARMONIXを結成する。13歳で念願のニューヨーク・ライブを実現し、14歳でHARMONIXの1stミニアルバム『HARMONIX』をリリース。2004年、15歳でアテネパラリンピック2004のNHKテーマソング「チャレンジャー」を作曲。17歳となった今年2月に木下航志としてソロ・メジャーデビュー・ミニアルバム『絆』をリリースした。
 
今回のインタビューは、現役高校生のジャズ・ピアニスト、木下航志さんの登場です。木下さんは幼い頃病気のため目が不自由になられましたが、幼少の頃からピアノを練習してこられ、聴く人を感動させる歌とピアノで音楽活動をされています。日頃は地元九州で生活していらっしゃいますが、某日、上京してレコーディングされるというので、都内スタジオに彼を訪ね、ご自身の音楽との出会いから今後やっていきたい活動や、現在使用されているRD-700SXについてのお話を伺ってきました。

ピアノの音に魅せられてひたすら弾き続けていた
 
まず、最初にピアノとの出会いをお聞かせください
木下さん
(以下、K):
2歳くらいですね。おばあちゃんが歌うチューリップを聴いて、それに併せておもちゃのピアノでチューリップのメロディを弾くようになったのが最初です。
 
最初から伴奏を弾くことができたんですか?
K: 聴きながら覚えていったんですが、最初からはちゃんと弾けていなかったと思います。
 
他の楽器ではなくピアノを選んだのはなぜでしょうか。
K: 一番身近にピアノがあったからでしょうか。太鼓もやってみたけど、全然ピンとこなかったんです。最近はちょっとだけドラムの練習もやるんですけど、当時はピアノでした。
 
それは音楽というよりピアノの音に惹かれていたからですか?
K: そうですね。
 
本格的にピアノをやろうと思ったきっかけはなんでしょうか?
K: 最初はピアノが楽しくて、ちゃんと弾いてみたくなったので、やってみようという感じで始めたんです。おもちゃではない本物のピアノで練習を始めてからは、もう何時間もずっとピアノを弾いていましたね。
 
レッスンに通って練習をされたんですよね?
K: そうですね。3、4歳の頃はクラシック・ピアノのレッスンに行って、7歳の頃からジャズ・ピアノのレッスンに切り替えました。
 
クラシックからジャズへ転向されたのはなぜですか?
K: クラシックだと自分の弾きたいように弾けないから、それがちょっと嫌で……。今の自分には要らないというか、やっぱり自由に弾けるジャズ・ピアノのほうがいいと思ったんです。
 
ジャズピアノではどんな曲を弾いていたんですか?
K: 曲を演奏するというよりセッションというか、 先生とのピアノの連弾ですね。一緒に演奏しながら学んでいく感じです。たまに「枯葉」などのスタンダードな曲も演奏しましたけど。
 
ドラムやベースなどの他の楽器とも合わせてセッションもされていましたか?
K: 普段、練習の時はセッションまではしていませんが、発表会の時はバンドで演奏しました。
 
耳で聴いた音をそのまま歌う、演奏する
 
7歳でジャズ・ピアノを演奏されて、当時は憧れのアーティストなどはいたのでしょうか。
K: ジャズ・ピアノを初めたばっかりの頃は、まだ何も分からなかったですけど、ジャズに傾倒するようになったアーティストはビル・エヴァンスです。
 
ピアノの練習は、どのような方法で行うんですか? 譜面を読んで練習するわけではないですよね。
K: はい。録音した曲を聴いて弾くんです。
 
最初から耳コピーで演奏されるんですね。
K: そうですね。
 
テレビのインタビューで拝見しましたが、誰かが弾いた曲を耳コピーして、1度聴いた曲でも初見で弾けるんですよね。
K: そうですねぇ、だいたいは弾けます。でも、全部を一度に弾けって言われると、それはなかなかできないですよ。
 
絶対音感はあるんでしょうか?
K: あると思います。あの、自分ではよく分からないですけど、周りの方にそう言われるので、あるのかなと思っています。
 
では、ご自身で歌を歌い始めたきっかけはどのようなものでしょうか。
K: 僕が最初に出たテレビのドキュメンタリーを観てくれた佐賀の先生が、「ストリートに出て弾き語りをやってみたら?」と言ってくれたのがきっかけです。歌い始めた当時は、特に歌の練習はしていませんでした。
 
最初に歌いたいと思ったのはどんなアーティストの曲ですか?
K: スティービー・ワンダーやレオン・ラッセル、ドリームズ・カム・トゥルーとか、ジャンルではなく好きだと思った曲です。
 
スティービー・ワンダーやレオン・ラッセルなどを、まだ非常に若い木下さんが聴くようになったきっかけは何だったのでしょうか。
K: 今ここにはいないですけど、マネージャーの永島さんが薦めてくださって、それを聴いて僕も凄くいいなって思うようになりました。そういう昔のR&Bやポップスを本当にたくさん聴かせてもらったので、どこかでフィーリングをつかんだのかも。最近はダン・ハートマンの曲が好きなんです。



   
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