PROFILE:はなわ
昭和51年7月20日生まれ、本名は塙 尚輝(はなわ なおき)。モヒカン風のヘアスタイル“つの”がトレードマークの人気コメディアン。ベース弾き語りというスタイルで今年5月にリリースしたデビューシングル「佐賀県」が大ヒット。10月1日には1stアルバム『HANAWA ROCK』をリリース。ベース弾き語り以外にも、1人コントや松井秀樹のモノマネなど、多才な芸風を見せている。

今回のインタビューは人気コメディアンはなわさんのご登場です。ベースの弾き語りで歌う「佐賀県」が現在大ヒット中ですが、さらに今度はアルバムをリリースされたので、デビューアルバムに対する意気込みをうかがってきました。彼が目指すのは音楽と笑いの融合なのか、それとも…?

 

まず、10月1日にリリースしたばかりのアルバムについてお聴かせください。
はなわ(以下H) デビュー8年目にして1stアルバムのリリースというのは、異例の出来事ですよね。昔から、曲をたくさん作ったら1枚にまとめて出したいと思ってはいたんですが、まさか実現するとは思っていませんでした。お笑いのネタで、しかもベース1本の弾き語りの曲を集めたところで、聴く人も4曲くらいで飽きちゃうだろうし、しかもベースだけの曲だと、だんだんダークな気分になっちゃうし(笑)。でもこれがバンドだったら違うだろうなと思っていたんです。実際、自分で曲を作る時も「ここでギターソロが入って……」とか、頭の中でバンド演奏をしながら作るんですよ。

レコーディングはどのようにして進められたんですか?
H) 僕がとても信頼している小林俊太郎さんという編曲家の方に、自分で作ったデモテープを聴いてもらったり、その場で歌ったりしてイメージを伝えて、一緒に考えながらレコーディングしていきました。自分の想像通りのギターソロや、口で歌ってみたハーモニカの音がリアルに仕上がっていくのが面白くて、楽しくて! なんだかにやけてきちゃって。でも、みんなマジな顔して作業しているので笑っちゃダメだって自分に言い聞かせましたけどね(笑)。

レコーディングにはどのような方が参加されているんですか?
H) 実はもの凄い最強メンバーが揃っているんですけど、皆さんはなわのサポートをしているなんて、あまり人に知られたくないみたいで(笑)。僕もそれが面白かったので「名前変えましょうか」って提案して、皆さん違う名前で表記されています。今回のアルバムでは、音の厚みというか、音楽としてのレベルには絶対に妥協したくなかったので、第一線で活躍している人たちが集まってくれて本当によかったと思います。

音や演奏に対してそこまで強いこだわりを持ったのはなぜですか?
H) 僕が書いているという曲の性質上、下手な演奏だと本当にコミックバンドになってしまうと思ったんです。それが僕は本当に嫌だったんですねぇ。コミックソングなんですけど、どこかに「あ、コイツ本気なんだな」って思わせる部分がないと音楽として聴かせることはできないなと思ったからなんです。

では、今回のアルバムは笑いよりも音楽的な面を重視しているということですね。
H) はい。CDという後々まで形が残るものを作るなら、何回も繰り返し聴きたいと思ってもらえるモノを作りたいですから。「佐賀県」のシングルを作る時もベース1本で作ればいいといわれたんですけど、「いや、それをやると今後がなくなるんです」と言ってバンドでのレコーディングをしたんです。お笑いの悲しいところは、いくら面白いものを作って名作だといわれても、何回も聴いてしまうと笑えないんですよ。「あ、また同じネタやってる」って思われてしまう。でも音楽の場合だと名曲は名曲として残っていく。この違いは大きいですよね。僕の曲は1回聴いてまず面白いと思ってもらうことが絶対条件ですが、CDにする以上は何回も聴いてもらうためにも、音の厚みや演奏技術へのこだわりが必要だと思ったんです。

アルバムに収録されている曲はどうやって選んだのですか。
H) おかげさまで「佐賀県」がヒットしたので、「はなわ=都道府県の歌を歌う芸人」というイメージがあると思うんですが、他の曲も聴いてほしいと思ったので今回は都道府県モノは入れないようにしようと思っていたんです。でもいろんな人に何県の歌が入るんですか? と当たり前のように聞かれるので「入れなきゃ売れねえんじゃねえか?」と心配になって入れることにしました。今後47都道府県全部の曲ができた時にボックス・セットが発売できたらカッコイイなーって思っているんですけどね、石原裕次郎全集みたいに(笑)。

思い入れの詰まったアルバムなんですね。
H) 高校時代に好きなミュージシャンの新譜の発売日が待ち遠しくて、発売日に部活をサボってCDショップに買いに行ったあのワクワク感が出せればいいなと思って作りましたから。2000円で発売するんですが、僕としては本当は1円でもいいんですよ。たくさんの人に聴いてもらえればはなわのCDが売れている、という事実ができてお笑いの仕事も増えるかも知れないですから(笑)。

 
 
 
 
 
 




   
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