皆さんこんにちは。初めまして、キーボーディストのただすけです。今回は、新しいサウンド・モジュールSD-90、SD-80の紹介をしていきたいと思います。

SD-90は、MIDIインターフェース、エフェクター付きオーディオ・デバイス、サウンド・モジュールの機能を持った音楽制作ツールです。そしてSD-80は、SD-90の音源部分にユーザーパッチの記憶領域を持つパワフルなサウンド・モジュールです。この2機種を紹介していきたいと思いますがその前に……、私のプロフィールをザラッと紹介させて下さいませ。

Profile:鈴木 正将(すずき ただすけ)
1997年から2000年までSMAPコンサートツアーに参加したのをはじめ、劇団四季、宝塚歌劇団等のミュージカル、竹内正実、茂森あゆみ、横須賀ゆめな、植草克己、山本淳一、神奈延年、YKZ、水木一郎、串田アキラ等の、ライブやコンサートのサポートキーボーディストとして活躍。CM音楽の制作も数多く行い、今年頭に放映された新春隠し芸大会では、飯島愛率いる「テルミンプラトニックオーケストラ」の音楽監督を勤める。自身の活動として「BlueAplace」をはじめとするバンド活動があり、またソリストとしても活動の場を広げている。

以上が今までの経歴ですね。
Rolandの楽器と共に歩んで来たといっても、チョットしか言い過ぎじゃありません(笑)。

さて、そこで私のDTM音源との出会いなんですが、振り返ってみるとSC-55mk2以降、一通り触れていたのには自分でもびっくりしました。では、出会った音源順にコメントして参りましょう!

[SC-55mk2]
初めて触れたDTM音源です。通っていた専門学校に置いてあった物です。「あぁぁDTMってこんな感じのことなのか。曲のデモ音源作るには便利かなぁ」くらいでした。

[SC-88VL]
そして初めて購入しました音源がこれです。友人に騙されLC-630と一緒に購入。「騙された」と表現したのはですね、この出会いが無ければ今頃もきっと「五線紙と鉛筆があれば充分!」なんていう頑固な作曲家のままでいれたことでしょう。これを機にすっかり打ち込み無しには生きれない人生を送っております。印象は「Hornの演奏ニュアンスが良くなった」でした。

[SC-88Pro]
インサーション・エフェクトを搭載したモデルが発表されたので、こちらを購入。買った直後で「某東北方面の大学」のTVCMの作曲依頼が来たので、これ1台で制作。しかもスタジオでレコーディングしているにも関わらず、SC-88Pro1台。最初はスタッフ一同驚愕しておりましたが、ちょっと打ち込みデータにも秘密があり、エンジニアも良かったので一同納得の出来上がり。
この秘密の部分については、実は以前に[SK-88Pro]の店頭イベントでちょっと披露しました。

[SK-88Pro]
デモの依頼があり、そうとう使い込みました。未だにライブや仕事でも使っています(笑)。シンセとしてのパラメーターをかなりいじって保存することができるので、非常に便利です。データ管理の方法が密かに優秀なので、このインターフェースが復活しないか期待しています。この時の蓄積が後に出逢うシンセにも活かされることとなりました。

[SC-8850]

この音源(88Proにも入っているかも)でしか出せない音が結構あり、お気に入りはLogDrumとFlute2。FluteはSDにも波形が収録されていたので一安心ですが、LogDrumを使う時は、これか88Proを引っ張り出して来ます。

[SD-90]
新作発表会でKOされました。DTM音源でここまでやるか? 音源部分だけでも充分すぎるのに……。発表会直後に個人的な知人の某メーカー関係者と会談。「DTM音源もここまできたか……」なんてセリフが飛び出すのもうなずけます。

[SD-80]
ユーザーエリアが搭載され便利。今後ライブではこれをメインにしていこうかなと思っています。
 
さて、実際にSD-90の音源に触れてからの話です。導入直後に早速某アニメソングのライブがありまして、TpとSAXのソロフレーズの為だけに持って行きました。これらは未だに同等の波形を持つ音源を知らないです。特にトランペットはかなりのお気に入りです。
インサーション・エフェクトが3系統使えるのは強力ですね。「3系統しか使えないじゃないか」という話を聞きますが、通さなくても使える音色群がある中で3系統なので使い道は無限大に広がります。
では、いくつか音色を紹介しましょう(MP3変換してます。実際の音源の方がずっといい音です)。デモデータは全音色プリセットのまま。ドラム以外はリアルタイムの演奏から修正していないです。


ENH 001 SD Piano
普通のピアノ音色です。全音域で激しい演奏からナイーブな演奏に耐え、そして4段階のベロシティ・スイッチが、繊細な演奏表現を助けてくれます。
   
SP1 003 Xtremities
モノフォニックのギター風リード音色。聴いての通り過激です。
   
SP1 004 Atmostrings
実はこの音色、5度上が重なってまして、思い掛けない不思議な世界が広がります。是非御試しを。
   
ENH 041 Enh.Violin
とてもエッジが効いているヴァイオリン音色。最近流行りのエッジの効いたストリングス・フレーズを使う時に、混ぜてみたり単体で使ってみたりしています。
   
SP2 032 Loose Lips
リアルなビッグバンドのブラスセクション・サウンド。これをさらにLo-fiに加工して使うと面白いかも知れません。
   
SP1 014 Mariachi Tp
個人的には大好きです。ライブで使うことがかなり多いです。聞いての通り“泣きのラッパ”。
   
SP1 015 NY Tenor
テナーサックスの音色です。ベロシティ・スイッチがふいに切り替わるのでどうかな? と、思っていたんですが、プレイバックしてびっくりしました。リアルですねぇ。本物の楽器ではこのくらい制御が難しいはず。納得。
   
DRUM ENH 001 Amb.Standard
ここまでくると、もう何も言うことはありません。このドラムの音を聞け(笑)と。


これらを初めとする音色が、これまで地味な印象があったDTM音源のイメージを一新しました。と言いますか、SD-80&90についてはDTM音源という分類の仕方が無意味なものになって来ている気がします。「音はそこそこでも手軽で便利なマルチティンバー音源」から、「手軽で便利に高音質なマルチティンバー音源」へ。そしてオーディオ・デバイスとしても働くSD-90においては、DTMという言葉の意味そのものを全く変えてしまったと言っても過言ではありません。
DTMというと「打ち込み職人」みたいな人が存在していて、ある制限のなかで「裏技に近いテクニックを駆使しなければいけない」みたいな風潮がありましたが、純粋に音楽的な作業が音に繁栄してくれます。



   
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